復活

2024-02-07

 

昨年には3年半ぶりに、教育エコツアーを復活できました!

 

企画を検討した時点では、日本でのコロナ関連の渡航に関する規制がようやく完全に解除になったとはいえ、円安、現地での物価高、などなど、諸々の条件が重なり、すべてが値上がりの中、参加希望者が出るだろうか、と懸念しました。しかしながら、サラマンドフ通信で発信するとほどなく申込みがあり、やがて満員御礼(定員6名)となってキャンセル待ちまで出るほどになりました。

 

ケニヤへの入国や国立公園の訪問に関して、コロナ期以前のエコツアー実施の時とは異なる現地事情が発生して、参加申込み者が全員無事にケニヤ入国できるか、また国立公園へ行けるのか、と、一時は眠れぬ夜も迎えるほど、現地では受け入れ準備が大変でした。

 

それだけに、参加者全員が大満足の教育エコツアーとなり、復活できたことを喜ばしく思っています。参加者は、従来の参加者たちと同様に、野生動物の素晴らしさ、地域住民との共存の重要さを学び体得しながら、楽しく有意義な時間を過ごすことができました。

 

ツァボのフィールドでは、ライオン、チーター、ヒョウと動物食の野生動物を4日間以内ですべてじっくりと観られることは珍しいのですが、今回の訪問者たちは、この稀な体験をすることができました。

 

参加者の中にはリピーターがひとりいました。その参加者以外は、全員初めてのケニヤでした。初訪問者にはビギナーズ・ラックがありますが、リピーターは運がつかなくなる傾向があります。しかし今回の経験は、リピーターズ・ラックもありか、と思わせるほどの幸運続きでした。

 

ガラナ川をゆったりと渡るゾウたちを久しぶりにじっくりと観察できました。観察しつつ、雨季が近づく前のマイグレーションの開始か、と年内の大雨の到来を予想しました。大雨がくれば、野生動物たちは、しばらく人間の観察者や訪問者たちを忘れて、自らの時間を取り戻すことでしょう。訪問者が訪れた時は、干ばつ的な状況が続く国立公園でした。乾燥した植生のまま、月日が経過する状況が続いていて、動物食動物がよく観られた、ということもありました。野生動物を観られた、という訪問者にとっての幸運とはいえ、人間との出逢いの機会が増えていることは野生動物たちにすれば、その厳しい状況の表れだったとも考えられそうです。

 

そして、お母さんたちもこどもたちも、コロナ期以前の訪問の時と変わらず、大歓迎でした!

教育エコツアーの感動と素晴らしさを日本に帰国してからオンライン報告会を開いて伝達しました。1時間半に及ぶ報告会には40名ほどが参加して、体験を共有して熱い時間を過ごしました!

 


エコツアー感想 その24

2023-03-24

 

過去の参加者の感想からご紹介している、教育エコツアーの感想シリーズの第24回目です。

 

この感想シリーズは、今後の教育エコツアーに参加を検討している方々への参考資料ともなっています。

 

今回ご紹介するのは、学生として参加した後、会社員になってからも参加した経験のある、関東在住の方の感想です。

 

******『 教育ツアーに参加して』*****

 

8年前の9月にケニヤを訪問した時には、広い大地を優雅に健全な姿で生きている野生動物を見て、地球の大地に残されたアフリカの自然は危うく愛しい姿だと心を締めつけられました。

 

今回の訪問では、季節の違う2月を選びました。

 

登山が趣味の私は2月の日本での雪山を楽しみにしてたのですが、それよりも「ケニヤのあの地に戻りたい!」と心の底から湧き出る思いが生じたのです。

 

ゾウたちが歩く姿やムダンダロックからの原生自然の姿を見たい!

 

ケニヤで活躍する中村さんに会いたい!

 

ビリカニ女性たちの会の手作りの食事のキマンガを食べたい!

 

カンビト女性たちの会の養鶏を見たい!

 

前回の訪問で体験した素晴らしい一コマ一コマを思い出しながら、これらの熱い想いを現実のものとしたくなりました。

 

こうして参加した今回の教育ツアーでは、ワイルドライフ・マネージメントの大切さや自然生態系である重要性を前回以上に理解できました。

 

自分自身と目の前に広がる世界のひとつひとつをじっくりと身に染み入るように消化吸収でき、大切にしていきたいという思いが深まりました。

 

そして、「まだ私たちは共存してるし、共存できるのだ!」と大声で叫びたくなりました。

 

日本に住む私よりも、現地で生活を共にするケニヤの地域の人々が、ゾウなど野生動物と生活していることが、ダイヤモンド、金、石油などよりとてつもなく素晴らしい財産なのだ、と知って、大切にして欲しいな、と心底思ったのです。

 

またいつかケニヤを訪問したいです。

 

今回うっすらと見ることができた、隣国のタンザニアのキリマンジャロ山の登山と合わせて、ケニヤ訪問を次回は計画できたらいいなあ、とも思っています。

 

『教育エコツアー に参加して』サラマンドフ・ニュースレターNo.15 より改稿

 

 

※ 教育エコツアーは2023年度内の再開に向けて検討中です。

 

 

 


エコツアー感想 その23

2022-07-05

 

過去の参加者の感想からご紹介している、教育エコツアーの感想シリーズの2年ぶりの復活です。

 

今回は第23回目です。

 

今後の教育エコツアーの再開に向けて、ぜひ参加の検討の資料としてください!

 

今回ご紹介するのは、参加当時は東京在住の会社員で、現在は日本国外のアジア地域で活躍されている方です。

 

Q1 教育エコツアーに参加したきっかけは何ですか?

 

小説の『沈まぬ太陽』(山崎豊子著)を読んで、ずっとアフリカの夕陽と野生の動物を見てみたかったので参加させていただきました。

 

一般の旅行代理店のツアーで見るのではなく、自然に触れるなら「エコツアー」の方が良いと思って決めました。

 

Q2 一番心に残ったこと、響いたことは何ですか?

 

ケニヤの空の色が忘れられません。

 

青空は宇宙が透けて見えるようで、夕陽は太陽のそのままの燃える色が溶けて出て来たようでした。

 

Q3 教育エコツアーに参加後、あなたの中で変わったことや考えたことは何ですか?

 

実家の町から少し離れたところに、子どもの頃にホタルが飛んでいた小川がありました。中高生の頃に護岸工事などでホタルの住めない人工の川になるのを目のあたりにしたことなどをきっかけに、自然環境を守る仕事がしたいという志を持って北海道の大学に入りました。

 

紆余曲折を経て、志とは全く関係のない仕事に就いて年月が流れました。大学時代の想いは忘れかけていましたが、ツアーに参加して手つかずと思える自然を経験して、大学の頃に抱いていた気持ちを思い出しました。

 

東京で職場と家を往復する生活を送っていると、人間が普通に暮らしているだけでも自然に多くの負担を強いていることを忘れがちです。

 

ツアーに参加して日本に帰国した後には、日々暮らす中でもなるべく地球に負担をかけない生活を心がけようと改めて思うようになりました。

 

例えば、買い物をする時は過剰な包装のものは避ける、無駄なエネルギーは使わない、少額でも寄付をするなど、小さくてもコツコツとできることはあるのだ、と思い出しました。

 

そして、そのような小さな輪がさらに広がるとよいと思うようになりました。

 

 

『教育エコツアー インタビュー』サラマンドフ・ニュースレターNo.14 より改稿

 

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教育エコツアーについては、サラマンドフの会のメルマガ「サラマンドフ通信」でも発信しています。「サラマンドフ通信」の詳細は、サラマンドフの会【お問い合わせ】 のフォームよりお問い合わせください。

 


可能性は?

2022-03-31

 

感染拡大前には大好評で恒例となっていた教育エコツアーは、新型コロナのパンデミックの感染拡大への懸念のために、2020年8月~9月、2021年通年と、実施できませんでした。

 

今年の実施に可能性はあるものの、条件が3つあります。ケニヤの訪問地域の現在のとてもよい状況が継続していること、往復と入国のための面倒な作業がさらに緩和になること、そして、フライトでのリスクもなくなり、渡航者が地域の人々にコロナを持ち込むリスクが皆無となることです。そうすれば、実施も不可能ではないかと考えます。

 

ただ、感染症の到来は全く不透明ですから、確定した日程で行うのはまだ無理があるか、とも熟考中です。

 

日本の状況も好転して、出入国の際の細かい作業がなくなり、渡航者にとっても迎えてくれる野生動物や地域住民にとっても、安全が確保できるまで気長に待つしかないのかもしれません。

 

コロナ感染の世界的な終息で急好転などあり、2022年8月に企画実施可能となれば、本サイトでお知らせしていきます。

 

しばらくお休みしていた、エコツアー感想のシリーズも直に再開していく予定です!

 

 


エコツアー感想 その22

2020-06-27

 

コロナ騒動の影響で、国際線の停止や観光客の受け入れがない状況の続くケニヤの現状より、今年の8月~9月の教育ツアーは、残念ながら予定なしとなりました。

 

コロナが早々に収束して、来年度以降、再開できるようにと願っています。

 

過去の参加者の感想からご紹介している、教育エコツアーの感想シリーズ。

 

今回は第22回目です。

 

来年度以降の再開に向けて、ぜひ参加の検討の資料としてください!

 

今回ご紹介するのは、現在は水族館で獣医をしている女性が、大学生の時に参加した時のインタビュー記事からです。

 

Q1:教育エコツアーに参加したきっかけは何ですか?

 

当時、私は獣医学専攻の大学生でした。就職活動の時期が迫り、動物園や水族館で展示動物を通して環境問題や保全活動について伝える仕事がしたいと思っていました。

 

「学生の今、長期のお休みがとれるうちに、アフリカの野生動物と生息地の現状を見ておきたい!」と、ネットで検索して、中村さんのツアーを発見したのです。

 

現地でゾウの保全につながる支援活動をされている日本人研究者が案内をしてくれて、期間中に講義が4回もあるエコツアーは、私にとっては願ってもない内容でした。思い切って参加を決めました。

 

Q2:一番心に残ったこと、響いたことは何ですか?

 

ビリカニ女性たちの会でごちそうになったお料理のおいしさは、今も忘れられません!

 

私が抱いていたサバンナのイメージでは動物とヒトとは一線を画していて、ヒトが気軽に立ち入れない厳しい自然界で、動物は日々生存競争を繰り広げている…という感じでした。

 

しかし車両で野生動物の近くまで行って観られる国立公園は、イメージとはかなり異なっていました。観光と野生動物とが初めて結びついた気がしました。

 

Q3:教育エコツアーに参加後、あなたの中で変わったことや考えたことは何ですか?

 

ケニヤでみた景色は、本当に雄大で、日本とは別世界でした。今も、車窓からみた風景や赤土でどろんこになるゾウの姿を思い出すと、心が解放されます。

 

ツアーに参加して、ケニヤのパワーを感じ、野生動物すごい!という気持ちはさらに大きくなりました。 

 

またその分、現地で保全を考えていくことは地道で大変だけど、とても大切なことだと教えられました。

 

『教育エコツアー インタビュー』サラマンドフ・ニュースレターNo.8 より

 

 


エコツアー感想 その21

2020-04-10

 

教育エコツアーの感想シリーズ、第21回目です。

 

今回ご紹介するのは、現在は会社に勤務している女性が、大学4年生の時に参加した時のインタビュー記事からです。

 

Q1:教育エコツアーに参加したきっかけは何ですか?

 

小さい頃から野生動物の番組が好きでよく見ていたので、漠然とアフリカの自然に興味がありました。大学最後の年に今アフリカに行かないと、今後行く機会はないかもしれないと思い、参加しました。

 

Q2:一番心に残ったこと、響いたことは何ですか?

 

何より雄大な景色と野生動物を近くに見られたことです。ツァボの赤土に染まったゾウが悠然と歩いていく姿は今も目に焼き付いています。また、テントに泊まった時には、すぐ近くでゾウが草を食べる音やライオンの声を聞き、鳥肌が立ちました。

 

一方で、アフリカの自然といえばサバンナをイメージしていたのですが、その風景は人間により自然破壊が進んだ結果と聞いて衝撃を受けました。

 

Q3:教育エコツアーに参加後、 あなたの中で変わったことや考えたことは何ですか?

 

圧倒的と思っていたアフリカの自然でさえ破壊が進んでいることに非常に危機感を覚えました。また、野生動物が身近であるが故の地元の人々の苦労を知りました。

 

少しでも自分が力になれることがあればと、サラマンドフの会の会員になりました。

 

ツアー参加前までは人間中心に見ていましたが、参加の後は人間はあくまでも地球の一部であるとの意識が強くなり、世界の見方が変わりました。

 

 

『教育エコツアー インタビュー』サラマンドフ・ニュースレターNo.8 より

 

 


ゾウとヒョウ

2020-03-24

 

コロナ騒動が入り込む直前のケニヤ~ツァボ地域では、世界のあちらこちらで騒動が大きくなるのをよそ目に、コロナフリー、マスクフリーで、このまま続けばいいなあ、という、いつもと変わらない、のんびりした雰囲気でした。

 

実にタイミングよく、この期間に、教育エコツアーを実施できて無事終了しました。幸運と強運が重なったといえましょう。ふだんの行いが良いから(笑)かもしれません。

 

さて、ご報告です。

 

いつもどおりに、オリンド博士の講義から始まりました。

 

コロナ騒動前でしたが、空港での入国のスクリーニングが厳しくなっていて、空港を出るのが遅れ気味の上、到着したホテルでのチェックインにとても時間がかかってしまいました。しかし参加者たちはフライト疲れを多少感じつつも、予定どおりの時間での講義を受けました。

 

質問も活発に出て、導入から、参加者たちの期待度の高い、活気ある雰囲気となりました。

 

 

昨年からの雨季が長引いたこともあり、フィールドの植生は緑で覆われています。通常は、乾季に当たる時期ですが、次の雨季ともつながってしまったのか、フィールドは雨季の様相も見せていました。

 

もっとも雨季っぽかったのは、夜の宿泊地での虫の多さかもしれません。電気をまともにつければ大量の虫が電気にやってきますので、電気をつけることができません。懐中電灯で密かに夜を過ごさねばなりませんでした。また、観察中には、ツエツエバエも活発で、文明の地から来た訪問者たちにとっては、どちらも野生動物を観るための貴重な体験となったようです。

 

いずれのフィールドでの経験も、野生動物が観られれば、楽しい一コマとなります。全般的に雨季は乾季よりも観察しずらくなりますが、参加者は大満喫できるほど、予想を超える多くのフィールド観察ができました。

 

中でも、ゾウのマイグレーションに絡むとみられる行動が観察されたのはラッキーでした。

 

初めて訪問する人にとっては、毎日観られるかのように、観察できたヒョウですが、ツァボでは珍しい経験です。歩いているヒョウ、木の上のヒョウを観察できましたが、タイミング悪く、観察の機会を逃した人たちもいました。次回の訪問に期待してもらうことにしましょう?!

 

 

そして、地域住民たちの歓迎を受けました。2月は学校の中休みにあたり、子どもたちの数は少なめでしたが、3月には全校のほとんどの生徒たちが集まり歓迎しました。

 

今回もまた、参加者は皆、存分の野生動物のフィールド観察と地域住民の温かい歓迎と交流に、訪問して体験しないとわからない!ひとりでも多くの人に伝えたい!と、大感激でした。

 

訪問者たちが去った後、コロナ騒動で、ケニヤへの旅行者は入国できなくなってしまいました。国立公園も宿泊ロッジも、世界の観光業が嘆いているのと同様、訪問客が消えてしまいました。

 

野生動物たちと地域住民と共存していくためには、社会経済的な面からの観光とのよいバランスも欠かせません。

 

早々に世界のコロナ騒動が収束して、再び、訪問者たちが明るく楽しく有意義な時間を過ごせますように!

 

 

そして、訪問の体験を通して、ケニヤ~ツァボ地域の野生動物たちと地域住民の大切さを理解してくれる人たちが、ひとりでも多くなって、支援の輪が広がっていくように、切に願っています。

 

 


エコツアー感想 その20

2019-11-13

 

教育エコツアーの感想シリーズ、第20回目です。

 

今回ご紹介するのは、現在は旅行会社に勤務する男性が、大学生の時に卒業旅行として参加した時のインタビュー記事からです。

 

Q1:教育エコツアーに参加したきっかけは何ですか?

 

旅行会社への就職が決まっていたのですが、大学の卒業旅行で変わった国に行きたくて探していたところ、ケニヤへの教育エコツアーを知りました。

 

このような旅行は今行かなかったら人生でもう行けないかもしれないなぁ、と思い参加を決めました。

 

Q2:一番心に残ったこと、響いたことは何ですか?

 

何といっても大自然に実際に生きている動物たちです!それまでも本や写真で見たことがありましたが、地球の裏側の話という印象でした。

 

しかし実際に生で観て、あふれ出る動物たちの生命力に圧倒されました。

 

動物園で見るのとは全く異なる、個々のちょっとした仕草や表情に心が打たれ、言葉が出なかったです。

 

また、ビリカニ村の皆さんや子供たちの笑顔が、本当に心に残っています。言葉は通じないのに、皆さんのすごく温かい気持ちが伝わってきました。

 

Q3:教育エコツアーに参加後、 あなたの中で変わったことや考えたことは何ですか?

 

生き方が変わった気がします。日本で何も考えずに、なんとなく生きていてはだめだなと強く感じました。

 

社会人になるタイミングと合わせて、旅を通して自分の人生を真剣に考えられるようになりました。

 

また、世界をより身近に考えるようになりました。

 

高層ビルばかりの東京も、大草原のケニヤも、どちらも同じ地球の一面なんだなと痛烈に実感しました。

 

エコツアーに参加する前は、自分の周りしか見えてなかった視野ですが、それがぐっと広くなったように思います。

 

『教育エコツアー インタビュー』サラマンドフ・ニュースレターNo.8 より

 

 

 


ライオン、チーターの当たり年

2019-10-18

 

今年も、初めての訪問者もリピーターも、ツァボ地域の野生動物と人々の共存するさまざまな姿を体験を通して、その魅力と重要性を存分に感じ取ることができました。

 

今回のツアーでは、リピーターが2人ほどいました。

ひとりは、今回の訪問の目標は、前回観られなかったライオンに出逢うことだ、と訪問前から意気込んでいました。想いが通じたのか、今年のツァボは、ライオンとチーターの観察には当たり年、と言えるほど、フィールド観察ができました。

 

ライオンやチーターを観たいという、訪問者の観光的な目的が達成されると、そこからもツァボ国立公園の魅力は伝わります。フィールド観察は一過性ですから、生活条件が変われば、野生動物の生活の仕方も変わってきます。その相違や変化をリピーターは楽しみます。

 

 

今ひとりは、野生動物よりも国際協力に強い関心のある参加者でしたが、ビリカニ女性たちの会の縫製の技術が前回数年前に訪問した時よりかなり向上しているのに、感激していました。

 

 

参加者は皆、存分の野生動物のフィールド観察と地域住民の温かい歓迎と交流に、大感激でした。

 

また訪問したい、そして、その魅力と大切さを伝えられるよう力を合わせていきたい、という感想が訪問者たちから出ていました。

 

今年も素晴らしい教育ツアーが大成功で終了して、オリンド博士をはじめ、現地のスタッフ、地域の人たちも大喜びでした!

 

 


珍しい観察!2月-3月の教育エコツアーより

2019-03-26

 

2月のツアーでは、到着日に、2月の乾季には、本来降らないはずの大雨に見舞われました。

 

雨男、雨女はもちろん根拠のない単なるストーリーですが、旅の話としては楽しい話題です。

 

この大雨に早速、参加者に聞いてみました。「だれか、雨女、雨男はいませんか」しばらくして、そっと手が上がりました。やっぱり、と、みんなで大笑い。

 

雨が降って、動物が散ってしまうかと思いきや、初日の大雨の地域は限られていて、雲は多い日々でしたが、幸いにも、フィールドには影響しませんでした。

 

 

それどころか、いくつかの珍しい観察ができました。といっても、初参加の人たちには、その珍しさを説明して納得してもらうしかないのですが。。。

 

左後ろ足が不自由なゾウは、何が原因でそうなっているのか。参加者の中の獣医師は興味津々でした。

 

美しい鳥で人気のあるライラックが、採食する場面では、しばし観察。珍しい観察となりました。

 

ガラナ川沿いでずらりと並んだシマウマたち。はじめは観察者の私たちを警戒していました。

 

群れから離れた若いオスゾウがぶらりとしているところに、ジャッカル2頭が現れました。そのうち1頭がゾウの前でのんびり。珍しい観察となりました。

 

最終日には、雲が多かったため、地平線からの日の出をフィールドで観ることはできませんでしたが、朝日のこぼれ日が差す下でのゾウの観察となりました。

 

今回のケニヤ訪問のために大金をはたいてカメラを購入したという、カメラ撮影が趣味の参加者は、美しい写真が撮れたと喜んでいました。

 

 

ツァボには牙の長いゾウがいるというプロのカメラマンの話を聞いてきたという参加者は、牙の長いゾウに出逢えて、満足そうでした。

 

オランダを経由してきた大学生は、ケニヤの町で出会った人たちとは距離を感じたようです。けれども、村での子供たちとの出逢いでは、とても温かい交流をして、楽しい時間を過ごすことができた、と嬉しそうでした。

 

すべてのプログラムが終了した後に、怪しい分厚い雲が現れました。

 

その直後、大地を引き裂くような大雷音と夜空を横断するような稲光を伴った、まるで雨季の到来を思わせるような、予期せぬ大雨が降り、全域停電となりました。昨年と同様、このまま3月から早い雨季に入ってしまうのかと心配になるほどでした。

 

しばらくして、雨男さんから「もう雨季に入ってますよね」と連絡がありました。

 

いえいえ、幸か不幸か、大雨も雷雨もあの日だけですよ、と返信すると、それじゃあ、ぼくがやっぱり原因だったんですかあ、と、再び大笑いとなりました。

 

 


上記より以前のアーカイブの記事は、【教育エコツアー】よりご覧ください。本サイトの【LINK】内にもURLリンクがあります。